すい臓がん

膵癌〜どうして「王様」と呼ぶ?

「○○の王様」という呼び方には、対象となるものが特段に優れていることを表す意図があります。
ガンの場合、発病率が高い肺がんや胃がんではなくすい臓がんに対して使用されています。

一体、すい臓がんには王様の名にふさわしい特徴が秘められているのでしょうか?

膵癌発見の難しさとは

肺がんや胃がんなどは早期発見に成功すれば術後の5年生存率も高くなり、転移も起こらないまま余生を全うできる病気となっています。
しかし、すい臓癌の場合だと早期発見のきっかけになる初期症状がほとんど出ないため、患者本人が気付くことなく病期が信仰していくことになりがちなのです。

また、CTスキャンなどの画像検査を行っても検査の種類によっては判断材料として十分な信頼度を持たない場合があることも、膵臓がん発見の難しさに繋がっています。

すい臓ガンの種類

発生する臓器によって病名が変わるように、臓器内の癌が発生した部位ごとに種類分けが成されるものです。
すい臓がんはどのように種類分けされているのでしょうか。

膵管癌

発病したすい臓癌の大半を占めるといわれているのが膵管癌です。
膵管とは膵臓が分泌する消化酵素を含む膵液を胃と十二指腸を繋ぐ消化管に流し込んでいる管のことです。
膵管癌は十二指腸側の膵頭部で発生し、肝臓に繋がる総胆管を巻き込みやすいため症状が進行すると黄疸が出やすくなります。

膵内分泌腫瘍

膵臓内のランゲルハンス島で起こる膵内分泌腫瘍は膵臓ガン全体の2%程度を占めています。
症状として血糖値をコントロールするインシュリン・グルカゴンや消化促進作用のあるガストリンなどホルモンの異常分泌を起こします。

逆にホルモンの分泌が起こらない無機能性腫瘍もあり、血中のホルモン濃度の検査か画像検査で診断します。
膵内分泌腫瘍は進行が遅いため予後も期待できますが、化学療法が効きづらいため外科手術が適用されます。

腺房細胞癌

膵臓癌の中でも珍しい部類に入るのが腺房細胞癌です。
膵臓はブドウのように分泌物が通る導幹細胞の先に消化酵素を分泌する腺房細胞と、浮かぶように存在するランゲルハンス島から構成されています。
腺房細胞癌は腺房細胞から発生する膵臓癌で、症例が少なく稀な部類に入っています。

粘液性嚢胞腫瘍

中年以上の女性に多く見られるすい臓癌が粘液性嚢胞腫瘍です。嚢胞とは液状成分を含んで出来る膨らみのことで、脾臓側の膵尾部を中心に発生します。
良性腫瘍としても発症することがありますが、多くの場合悪性腫瘍として発症します。

特徴として嚢胞腫瘍の周囲に石灰化を認めることが出来ます。

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