予後

すい臓がんの予後〜余命宣告はどうなる?

癌が長年に渡って恐れられてきた背景の一つに、治療後の予後があります。
癌は他の病気に比べても治療後の再発が起こりやすい病気であり、完全に患部を取り除いていても数年後に再発する恐れが残っているのです。
また、適切な治療を受けなければ1年も持たない進行の激しさもガンの怖さの一つです。

すい臓がんの場合、予後はどうなっているのでしょうか?

すい臓癌の再発率は?

治療したガンの再発率は、発生した部位や患部切除や抗がん剤投与・放射線照射などの治療の種類と治療を受けた病期に左右されるものです。
そのため再発率は一概には言えませんが、膵臓ガンの再発率は70〜90%と他のがんよりも非常に高いものとなっています。

すい臓がんの中心となる膵臓が全長15cmとそう大きくはないこと、発見時には他臓器に転移していることが多いなどの条件が絡み合うことによって高い再発率を誇っているものと考えられます。
切除手術に成功しても1年以内に再発する可能性が非常に高く、まさに「ガンの王様」と呼ばれるにふさわしい性質を秘めているといえます。

すい臓がんの生存率は?

ガンには「生存率」という概念が付きまといます。
外科手術・化学療法などでがん細胞を除去することに成功したあと、どのくらいの長さまで生き永らえることが出来るのかという確率で、1年ごとに生存率は短くなっていきます。
生存率は治療から何年後まで生きていられるかという形で表現され、術後5年経過までの「5年生存率」が多用されます。

すい臓ガンの場合、ごく初期であるステージ1で約50%強、進行して腫瘍が2cm以上あるステージ2では50%弱、すい臓周辺の動脈・組織に転移が始まったステージ3では25%前後、周辺の臓器に転移したステージ4aで10%、下半身などの遠隔組織への転移が見られるステージ4bでは2~3%程度と変遷していきます。

転移が始まるステージ3以降は生存率が目に見えて低くなり、再発の可能性も高い為予断を許さない状況となります。

すい臓癌の余命宣告は?

すい臓がんは他の癌と違って転移が始まるまで病期が進行してから発見されることがほとんどのため、病名の告知と同時に余命宣告されるケースがほとんどです。

すい臓がんは多臓器や遠隔組織への転移が認められる場合、余命は6ヶ月以下となります。仮に手術に成功したとしても1年以内に起こる可能性が高い再発、すい臓組織の切除による血糖値の上昇と糖尿病など余命を縮める要素が多く、患者にとっても家族にとっても希望が見えない病気となっているのです。

早期発見が難しく進行が早いがんである以上、宣告を受けた場合は覚悟を決めて掛からなければならないのです。

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