終末医療,姑息的治療,緩和医療

その他の治療〜 一時しのぎ的な治療法

医療が日進月歩で目覚しい発展を続けていても、医者に掛かるのが遅れて膏肓に入った病はどんな名医でも治せないのは昔から変わらないものです。

医者が匙を投げたくなるほどに進行した病気に対しては、「姑息的治療」「終末医療」と呼ばれる治療が行われます。

末期がんに対する治療について

すい臓がんは発見が難しく進行が早い為、他の癌に比べて発見時に手遅れだったケースが多く見られます。
そのため、医者は根治治療を諦めて患者に人間らしい生活を全うさせる為の治療に踏み切るという苦渋の決断をしなければならないことがあるのです。

このような病気の完治ではなく、QOL(クォリティ・オブ・ライフ、生活の質)を高めて充足した余生を過ごすことを目的とした治療を「終末医療」といいます。
終末医療に伴って、病状の進行ではなく症状の軽減を目的として行う治療を「姑息的治療」といいます。

終末医療・姑息的治療の意味とは?

終末医療や姑息的治療は、根治治療の対極にあるとも言える治療法であるため敬遠する患者やその家族も少なくないものです。
しかし、病状が末期に達し根治が望めないという状況に置かれた患者にしてみれば、「治らないのであればせめて最後の時まで充実した生活を送りたい」と考えることは自然なことと言えます。

このような患者の希望に応えて痛みを和らげ充足した余生を遅らせることが終末医療や姑息的治療の基本方針であり治療法としての意味といえます。

膵癌に対する姑息的治療について

すい臓がんに対して行われる姑息的治療は症状の軽減と、癌に付き物の疼痛を緩和することを目的として行われます。
すい臓がんの場合、十二指腸に胆汁を送り込む胆管が圧迫されて黄疸を起こすことがあるため、胆管の開放を目的とする手術や小腸に胆汁を送り込む為のバイパス設置術などの外科手術が姑息的治療として行なわれます。

また、放射線をがん細胞に照射して増殖を抑制し症状の緩和を図る手法も用いられます。
姑息的治療はあくまでも一時しのぎの治療の為病状の改善は望めないものの、痛みや症状を緩和することができます。

すい臓がんでの終末医療とは

末期に進行した癌患者に対して行われる終末医療は「ホスピス」と呼ばれる専門病棟で行われます。
ホスピスでは余生を有意義に過ごすために、痛みを押さえQOLの向上を目的とした緩和治療が行われます。

緩和治療は鎮痛剤の投与で末期がんの症状である疼痛を抑制していきます。
治療以外の面では病棟内で音楽やレクリエーションを行うなどの心のケアで患者自身と家族のサポートに勤めます。

患者の逝去後にも遺族の相談に乗るなどのサービスを図るホスピスもあり、心の整理が付けにくい喪失感の緩和にも役立ってくれるのがホスピスなのです。

  • 膵臓の働き - すい臓の持つ役目
  • 膵臓がんの原因 - 発病のメカニズム

  • 【すい臓がんの基礎知識】膵癌の原因や症状をすい臓のメカニズムと共に確認
  • 【膵臓から転移して起こる主なガン】すい臓がんから発病(転移)する可能性が高い癌をご紹介
  • 【すい臓がんの治療】外科手術・化学療法・放射線療法などの治療法と再発について