再発

治療後の再発〜膵臓癌の怖さは再発

癌を早期発見して病期が進行しないうちに治療できたとしても、再び癌が発病する「再発」の危険性がゼロになったわけではありません。

進行が早いすい臓がんでは再発は最大の問題であり、治療が効を奏して完治したように見えても再発しない保証がないのです。

がんの再発について

すい臓がんに限らず、癌は医学的に見て完治したとしても常に再発する恐れが残るものです。
がんは細胞単位で発生する為、細胞の集合体である組織単位で癌を切除できても僅かに残ってしまう可能性があるのです。

そのため、外科手術に化学療法や放射線療法を組み合わせて残ったがん細胞を消滅させるようにすることで術後生存率を高めるようにしています。
しかしそれでも、ガン細胞の発生原因となる細胞内の遺伝子の破損までは手術などで除去できないため再発の不安は残ってしまうのです。

また、最近の研究ではすい臓がんの場合、「K-ras遺伝子」という遺伝子の変異が発病に関連していることが分かっており、K-ras遺伝子の検査がすい臓がんの早期発見や再発防止に有意であると考えられています。

すい臓がん再発の怖さ

ガンの中でも進行が早く発見しにくいすい臓がんは、転移だけでなく再発の可能性も非常に高いことが知られています。
膵臓は各種ホルモンを分泌する内分泌系を持っているため、血管を通してがん細胞が拡散しやすい性質があります。
そのため、手術で膵臓を除去しても別の臓器に辿り着いたがん細胞が増殖して再発を起こす可能性が大きく残ってしまいます。

すい臓がんの再発率は約9割と言われ再発後の余命は短くて3ヶ月、長くても1年前後となっています。
そのため、すい臓癌を治療しても治療後の経過を見るために度々通院する必要があるのです。

再発を防ぐ為には?

すい臓がんの再発は、多くの場合他臓器への転移を伴う形で発生します。
そのため外科手術・化学療法・放射線療法の三本柱を二つ以上組み合わせた治療法を行なって、がん細胞転移をできるだけ防止することが重要になります。

効果が期待される治療法としては肝臓を通る冠動脈と門脈に抗がん剤を投与する「術後2-チャンネル化学療法」があります。
すい臓がんからの肝臓転移を予防することで再発率を低くしようというのが狙いです。
また、食事や生活内容の見直しも再発予防の一助となります。

すい臓がんでは膵臓の除去を伴うことが多いため、インシュリン不足による糖尿病の発病リスクも非常に高くなってしまいます。
肝臓に負担を掛け肝硬変・肝臓がんの原因になりうる暴飲暴食などは控え、適度な運動で体脂肪のコントロールを行うことが大事です。

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